こんな見方もあるのか、「ファクトフルネス」を読んで
こんにちは。
はじめての試みですが、ほとんど自分のためですが、先日読んだ本の「要約」を書きます。
ファクトフルネス
タイトル「ファクトフルネス」
著者ハンス・ロスリング
内容
この本の冒頭に「クイズ」ということで、約13問の質問が記載されいる。
1例として「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう」
A 役2倍になった
B あまり変わっていない
C 半分になった
などなど。
ただし、このクイズには多くの人が間違える。どれほど優秀な人でも。
上記の問題については、貧困層の割合はここ20年で半減。
しかし、正解率は7%(アメリカは5%)で殆どの人がこの事実を知らない人。
さらに、面白いのがこのクイズをチンパンジーに出したと仮定することで、比較している。
チンパンジーは意味がわからないので同じ確率で選ぶと仮定しているため「約33%」になる。なのでそれ以下だとチンパンジーより劣っているってことになってしまう。
これは、TV番組などは、悲観的なニュースが多いように、人間は「瞬時になにかを判断する本能」と「ドラマチックな物語を求める本脳」があ流ため、誤解を生んでいるそうだ。
なので、ドラマチックな本能は抑えるべきだと。求めすぎるあまりありのままの世界を見ることができない。なにが正しいのかわからないでいる。
だから著者はこの本を書いたようだ。この本のデータは癒してくれると。この本から学べる事は穏やかにしてくれると。これから紹介する「ファクトフルネス」という習慣を取り入れてほしいと。そうすれば、事実に基づく見方ができると・・・。
分断本能
「途上国」と先進国」のように2つに分ける「分断」必要はなく、実際には多くの場合は誰もいないと思われる中間部分に大半がいることに気づきなさい。大半の人がどこにいるか探しなさい。
所得ごとにレベル1、2、3、4に分けるとレベル1が10億人、2が30億人、3が20億人、4が10億人というように中間層が非常に多い。
・「平均の比較」に注意する。分布を調べれば「分断」されていないことに気づく。
・「極端な数字の比較」に注意する。必ず、最上位と最下位があ流が、大体はその中間にいる。
・「上からの景」であることを思い出す。高いところから低いところを見るのはむづかしい。みんな同じように低く見えてしまうが実際は違う。
ネガティブ本能
ネガティブなニュースの方が圧倒的に耳に残るようにネガティブな面に注目しやすい。実際より悪いイメージを抱く。要は「悪いニュースのが広まりやすい」
・「悪い」は現在の状態、「よくなっている」は変化の方向。見分けられるようにする。2つは両立する。
・「良い出来事」「ゆっくりとした進歩」はニュースになりにくい
・悪いニュースが増えても、悪い出来事が増えたとは限らない。
・美化された過去に気をつける
直線本能
グラフにした場合、直線のグラフは珍しい。さまざまなグラフがある。
「ひたすら」といキーワードに勘違いする。「ひたすら増え続ける」というと増加は止まらないイメージをする。
・なんでもかんでも「直線」に当てはめない。
恐怖本能
恐ろしいものには自然と目が言ってしまう。
「飛行機事故」「戦争」「危険物質」「テロ」
・メディアがいう「恐ろしい世界」と思う前に現実を
・リスクは「危険度」と「頻度」の掛け算。または「質」と「量」の掛け算。
・恐怖でパニックになると正しく判断できない。大事な決断は落ち着いてから。
過大視本能
ただ一つの数字が重要であるかのように勘違いしないように、比較したり割り算をしたりする
・比較する。大きな数字のままだと大きく見える。疑う。割り算してみる。
・80・20ルールを使う。項目が並んでいたら最も大きい項目を注目する。多くの場合は小さな項目は無視してもOK
・割り算する。割合を見ると違う結論になることがある。割合の方が役に立つことが多い。国や地域の場合は1人あたりにすると見えてくる。
パターン化本能
「一つの例が全てに当てはまる」という思い込みがある。パターン化は間違いを生みやすい。間違ったパターン化をしないように努める
・大きな集団は、小さく正確な分類に分ける。
・異なる集団の場合は共通項を探す
・過半数とは「51%」なのか「99%」なのか。またはその間のどの辺りなのか注意する。
・強烈なイメージは「例外」かもしれない。
・謙虚になる。自分の方法は賢いやり方なのか、だとしたらなぜ賢いやる方なのか、自問する。
宿命本能
いろいろなものが変わらないように見えるのは変化がゆっくりだから。
・小さな進歩を追いかける。長期で見れば大きくなる。
・賞味期限がすぐ切れる「知識」もある。アップデートする。
・年寄りの話を聞けば価値観が今の自分とどんなに違っているか考えられる。
・今の文化は昔と変わらないと言われたら、逆の事例も挙げる。
単純化本能
さまざまな角度から物事をみる。
・自分の考え方を検証する。知ったかぶりはしない。
・問題を深く掘り下げると需要に思えたりすることがある。でも、違う考えを持った家kんを聞く。
・数字は大事だが頼ってはいけない。
・単純な物の見方と単純な答えは警戒する
犯人捜し本能
誰かを責める「犯人は誰だ」と本当の原因が見えなくなる。誰かに責任を求めるのを断つ。「ビジネスマン」「ジャーナリスト」「難民」「ガイジン」など
また、ヒーローではなく「社会基盤」「テクノロジー」など支える人たちの功績
・犯人ではなく、原因
・ヒーローではなく仕組みに目を向ける
焦り本能
今決めなければならないような事は滅多にない。自分の焦りに気づく。
「感染症」「金融危機」「戦争」「地球温暖化」「極度の貧困」など焦りを抑えて正しいリスクについて心配する。
・深呼吸
・データにこだわる
・占い師には気をつける
・過激な対策には注意。
まとめ
この著者は余命宣告を受け全ての講演や映画制作など全てキャンセルし、残された時間を全て執筆作業に当てたそうです。亡くなる寸前までこの本を書いていたそうです。
「こんな本にしたいと狙っていた通りの中身になった。読者のみんなが楽しんで世界を知ること助けになると思う」とも。
今までもいろいろなところで「いろいろな角度で物事をみろ」と言われてきたが、この本を読んで、物事をみるには思い込みではなくデータや違う角度からの見方を大事にして、正しい知識で判断しなければならないと思った。
10個の本能に惑わされずに冷静に判断するということですかね。
「要約」・・・悪い言い方をすれば「コピペ」ですが、この文章をきっかけでこの本を手に取っていただければ幸いかと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。